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2007年05月30日
「水の都」 大運河 〜 ヴェネツィア 〜
曇り空の下、石造りの街はどこかモノトーンの世界。壁のレンガや鮮やかな色・テントのある街並みがファインダーに切り取られ、それはあたかも絵のように見える。
ベニスに立つ 〜 ヴェネツィア 〜
いつかは来て見たいと思っていたベニスの地に立った時の感動は、思いの外記憶に無い。ミラノからここまでの出来事と思い、この後のベニスの街角のイメージは良く覚えているのに、ベニスの街に着いたという感動よりも、やれやれ何とか着いた、着くことができたという安堵の方があったようだ。
とにかく、これから一日、ベニスでの一人歩きの始まりだった。
<名称> 改めてこの街を文字にしようとした時、何と呼んだら良いのかちょっと考えてしまった。ここでは、私が子供の頃から何の疑問もなく呼んでいた呼び方(ちょっとかっこ悪い気もするが)の「ベニス」と呼ぶことにさせてもらおう。
古来はラテン語でヴェネティ人の土地を意味し、ヴェネティ人が住んでいたアドリア海の奥に拡がる土地をヴェネティア(Venetia)と呼んだ事から来ているという。この綴りをそのままイタリアでのラテン語の読み方に従うとヴェネツィアとなる。英語でヴェニス(Venice)、フランス語でヴニーズ(Venise)、ドイツ語でヴェネーディヒ(Venedig)。日本語では、ヴェネチア、ベネチア、ベネツィア、べネティア、ヴェネティアなどもある。英語由来ではヴェニス、ベニスなど。
ミラノ中央駅 〜 ミラノ 1st ベニスへ 〜
この日は6時前に起きて、皆より先に一人ホテルを出て、マクドナルドで朝食をとり、駅にやってきた。
そして、初めての経験、ベニスまでの切符を買った。初めてイタリア語のような言い方で「ベニスまで大人一枚」と言ったのだったと思う。切符は買うことができたので、一応通じたということか。先ずは第一関門突破と言ったところだった。
さて、次は実際に乗る電車はどれかということ。だいぶ前のことになるので忘れていたが、結局どの列車に乗っていいか分らなかったので、駅員に聞いたのだったと思う。こう話すと、何とか言葉を使っているような流れになっているが、とんでもない、ただ行き先を告げただけだったと思う。そしたら、駅員が示してくれたので、その列車に乗ってベニスへとミラノ中央駅を後にしたわけだ。
ミラノからベニスへの列車の旅は、自分自身改めて何とかなるものだということを実感できた旅だったと思う。その時は何とかなると思っていたし、結果としても何とかなった訳である。むしろ今思っても、同じことができるかの方が信じられない。
ミラノからベニスへは、途中ヴェローナで乗り換えなければならなかった。何とか乗り換えることができ、ベニスに着くことができたので良かったのだが、今思うとちょっとできすぎのようであった。ミラノからの列車をヴェローナで降りて、ベニス行きの列車に乗り換えようと、ホームで待つも、列車はいっこうにやって来ない。アナウンスもまったく分らない。日本のように乗客がたくさんいて、ホームに人がいっぱいいて、人の動きを見ていると何となく事情が分るといった様な状況ではなかったが、ホームにいた人たちもいつの間にか少なくなってしまっているように思えた。列車が遅れているのかと思っている間に、結果としては待っていた列車は運休となってしまい、別の列車に乗るために別のホームへと移動し、ベニス行きの列車に乗らなければならなかった。その間、周囲の人たちには何らあわてた様子も、いらだった様子もまったく見られなかった。こうして列車が遅れて運休になるのも良くあることの様で、まったくのんびりしたものだった。何も分らず、列車は来ない、ホームを移動、ベニス行きの列車へ、我ながら良くできたものだ。そんなヴェローナ駅の写真を撮る余裕など無かったので、写真が無いのが残念である。
大聖堂 夜景 〜 ミラノ 1st 〜
P.ZA DEL DOUMO
私が、初めてイタリアに着いた夜のミラノの大聖堂前だ。雨上がりの広場、しっとりとしたやわらかい空気の中に、ライトアップされた大聖堂がそびえ立っていた。
翌日は、早起きをして列車でベニスまで行くことにしていた。他の連中はミラノ観光らしいが、私はベニスに行きたかったので、別行動をとらせてもらった。デザインの中心地ミラノを観られないのも残念だが、やはりかつてから憧れていた「水の都」ベニスに行くことに決めていた。
翌日はミラノからベニスへの日帰り一人旅、当然初めての経験だったのでちょっと不安ではあったが、憧れのベニスでの一日がとても楽しみだった。
2007年05月27日
大聖堂 イエス 〜 イタリア・ミラノ 〜
P.ZA DEL DOUMO
十字架のイエス
祭壇の前には、たくさんのロウソクが燈されていた。
2007年05月21日
大聖堂 ステンドグラス 〜 イタリア・ミラノ 〜
P.ZA DEL DOUMO
ステンドグラスに彫刻
建物全体の装飾彫刻、内部の柱や祭壇周り、あらゆる所に施された彫刻も本当に素晴らしい。
2007年05月20日
大聖堂 内観 〜 イタリア・ミラノ 〜
P.ZA DEL DOUMO
何といっても、圧倒的なボリュームの内部空間に驚く。 (フロアレベルより)
このミラノのドウモの中に入ったのは、この時のミラノ訪問2回目にして実現した。一度目に来た時は外から全体を眺めただけで、中に入る時間は取れなかったのだが、まさか数年後に再び訪れる幸運を得られるとは思ってもいなかった。たいへん感謝している。