トップページ 住宅設計 店舗設計 プロダクト ランドスケープ ネットワーク WEBデザイン サイトマップ 随想録 オープンアトリエ・相談室
 

« 前の記事 | メイン | 次の記事 »

ガウディ サグラダ・ファミリア-11 工事現場を見下ろす

〜 ヨーロッパを訪ねて スペイン・バルセロナ 〜

工事上部より-1 368-276.jpg工事上部より-r 368-276.jpg















工事上部より-c 368-276.jpg
 サグラダ・ファミリア贖罪聖堂 ( 2003.10.20 )
  工事中の現場を尖塔の上の方から見下ろしたところ。
 柱の上部となる、枝分かれした部分の組まれている鉄筋
 の様子が分かる。
  ガウディは、こうした部分の工法をどのように考えて
 いたのだろうか。現在行われている工事は、現代の工法
 で行われたいるのだろうが、そうした現代の工法による
 ことで、ガウディの表現しようと思っていた部分の一部
 でも、省略されてしまうようなことはないだろうか。
  しばらく前までは、完成まで後150年か、200年
 かかるか分からないと言われていた工事が、ここに来て
 後20年足らずか、50年はかからないうちに完成する
 と言われている。かつては、資金難で工事がはかどらない様な時期もあったようだが、今では世界中から多くの観光客も訪れ、まったく資金難というようなことは無くなったようである。だからといって、そんなに急いで完成させる必要があるのだろうか。確かに、誰もが早く完成を見たいとは思うだろうが、必要な時間は当然かかるわけで、完成を早めるために、早めることが最優先されているということは無いのだろうか。
 どちらにしても、かつての多くの大聖堂が、300年400年の歳月をかけて建設されてきたことを思えば、まだガウディのサグラダ・ファミリアは100年である。完成まで後150年か200年かかるという方が、ロマンを感じる。それが急にあと20年ぐらいで完成すると言われると、嬉しいというよりも、何故か急に軽く思えてきた。それも、私自身にはどうも新しい部分のデザインが納得できないから、余計にそう思えるのかも知れない。



 権 田 功  株式会社 計画機構 一級建築士事務所 寄居アトリエ Copyright 2004 KEIKAKUKIKOU CO., LTD. All Rights Reserved.