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2005.6.4  小林 隆 - 1 < 小林 隆・ミュージカル熱演! お疲れ様でした。>

源さん(前NHK大河ドラマ“新選組!”井上 源三郎・役)こと小林 隆君が、5月13日から29日まで渋谷のパルコ劇場でミュージカルを熱演した。私は4回目の公演となる5月15日に、とても良い席で観せてもらった。「最悪な人生のためのガイドブック」といった、私には絶対に発想できないようなタイトルのミュージカルだ。いや、よくパンフを見ると、ミュージカル・コメディということだった。キャストは川平慈英、森山未來、堀内敬子、小林隆、伊織直加、三鴨絵里子、近江谷太朗、キムラ緑子、草刈正雄といったメンバーに加え、トライトーンというアカペラグループの生の歌声がミュージカル全体のミュージックベースを担っている。これはとてもうまい演出だった。それぞれの配役の歌の合間をつなぎ、配役の気持ちを表現したり、ミュージカル全体を心地よいハーモニーでまとめている。
ストーリーは、宅配ピザ屋“ピッザ・アミーゴ”でバイトする、川平さん演じるフリーターのドイッチと雑誌ライターのアベコとのラブストーリーを中心に、他7人の仲間のそれぞれの恋や愛の行方を綴った物語だ。小林君は“ピッザ・アミーゴ”の店長役で、まじめで人の良い中年サラリーマン店長、地味で野暮ったいが暖かい、そしてやっぱり出世は望めないタイプ。毎日店員の恋や仕事の相談に乗ったり、人の世話を焼きながら、若い娘にほのかな恋心を抱いたりしても、自分の悩みよりも人のことが先になってしまう人の良い店長役の小林君。
物語はアカペラコーラスで幕が開き、アベコが不倫相手の恋人との別れの電話から。そこに頼んでもいないピザが届く。後から来る友達が頼んだもので、友達より先にピザが来てしまった訳だ。そのピザを届けに来たのがドイッチで、成り行きでそのアベコの別れ話の相談に乗ることに、そしてその出会いがきっかけでどういう訳か二人は一緒に暮らすことに。生き方も考えもまったく違った二人が一緒に暮らすことには、友人たちはみな不安だらけ。友人たちもそれぞれに恋や人生の悩みを抱え、それぞれの時間がドイッチとアベコを中心に流れていく。暮らしてみるとやはりくい違いの多い二人。とうとう二人は別の道へと…。
そしてこれは何と言ってもミュージカルコメディ。小林君の踊って歌う姿を見るのが初めての私には、ちょっとその様子は想像できなかった。彼の源さん役はピッタリだったが、高校時代の彼からは歌って踊る姿はちょっと想像できない。サンシャインボーイズの時もミュージカル仕立てのものは見たことが無かった。以前出演した「オケピ」をご覧になった人は、彼の歌って踊る姿を見ている訳だが、今回小林君が歌ったり踊ったりするのを初めて見る私には、楽しみでもあり、不安でもあった。ところが、小林君の歌も踊りもなかなかのもので、ちょっと安心はしたが、その為の練習は大変なのだろうと思う。とはいえ、とても面白い作品で、久しぶりに大笑いしながら楽しむことができた。次の作品もとても楽しみである。


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